クラシック音楽専門店

「幻想的スケルツォ」でもうシャイーの世界に引き込まれてしまいます。
「ミューズの神を率いるアポロ」では、細部まで行き渡った指揮と、オーケストラ（といっても弦楽だけだけれど）の魅力をここまで引き出す力が、見事に現れています。
そして、なんといっても、「火の鳥」。

シャイーの「火の鳥」を超越する「火の鳥」を聴いたことがありません。
完璧な演奏です。
感情も豊かで、迫力もあり、スコアに忠実でありながらに指揮者独特の感覚も織り込まれていて、とにかくすばらしい！

　このバレエの粗筋は、純潔の女神ディアヌの巫女シルヴィアに恋した羊飼いアミンタが、その恋敵オリオンとの恋の鞘当に、女神ディアヌと恋愛の神エロスの駆け引きが絡まり、結局はめでたくアミンタとディアヌの恋が成就する。と言うものです。
　

　音楽自体がフランス音楽らしく、繊細で洗練されたものとなっている上に、非常にバレエとしても踊り応えのある曲目となっている点がこのバレエの魅力です。

　特に有名な「バッカスの行進」などでは、色々な楽器を使ってその場を盛り上げている事などが注目できるでしょう。