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シベリウス:作品集
・オムニバス(クラシック)
【ユニバーサル ミュージック クラシック】
発売日: 2005-03-23
参考価格: 1,500 円(税込)
販売価格: 1,350 円(税込)
Amazonポイント: 13 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,010円〜
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- 収録曲 - 1. 「カレリア」組曲op.11 2. 劇音楽「クオレマ」~悲しきワルツ... 3. 4つの伝説「レンミンカイネン組曲... 4. 交響曲第2番ニ長調op.43
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カスタマー平均評価: 5
北欧の大自然が目に浮かぶ―シベリウス名曲・名演奏集― 数あるシベリウスのCDの中から迷ったすえ、このアルバムを購入しましたが買って正解でした♪
安価な上、内容も充実しており良い買い物をしたと満足してます。
2枚組で『交響詩《フィンランディア》』『交響曲第2番』『ヴァイオリン協奏曲二短調』などシベリウスの名曲の数々が収録されています。
指揮はカラヤンとオッコ・カム。演奏はベルリン・フィル。(『カレリア組曲』のみヘルシンキ放送交響楽団)
オッコ・カムさんはシベリウスと同じフィンランド生まれ。元はヴァイオリン奏者で、指揮は独学で勉強。
カラヤン指揮者コンクールで見事優勝し指揮者に転向したという経歴の持ち主で、シベリウスにはとても定評のある指揮者さんです。
このCDに収録されているカムとベルリン・フィルの『交響曲第2番』は素晴らしいです。名演奏と言っても良いと思います。(1970年録音)
カラヤンの『フィンランディア』『ヴァイオリン協奏曲二短調』も秀逸です。(1965年録音)
1960?70年代といえばカラヤンが一番脂が乗ってた時期ではないでしょうか。その多様でスケールの大きい演奏に魅了されます。
私は昔から『フィンランディア』が大好きで、この曲が持つ魅力にハマってます。
前半ドロドロと暗く悲しいメロディが延々続いた後、一転パァーっと明るくダイナミックな曲調に変わる。このアンチテーゼが大好きです。
絶望から希望へ―。この曲が当時ロシアの支配に苦しんでいたフィンランド人に勇気を与えたというのも頷けます。
いずれカムの『フィンランディア』や合唱曲『フィンランディア賛歌』も是非聴いてみたいです。
入門者には是非お勧め! シベリウスの入門者、シベリウスを聴きたいがまず何を聴いていいかわからない方、
まず、これを買って聴いてください!きっとシベリウスの世界を堪能できるでしょう。
選曲も、カレリア組曲、フィンランディアといった親しみやすいものから、管弦楽
曲の名曲、日本で特に人気の高い交響曲第2番、ヴァイオリン協奏曲、など、入門には
ぴったりの選曲です。その上、演奏者も超一流。演奏も超一流で、この価格。
大変なお買い得です。
おりしも2007年はシベリウスの没後50年。シベリウスメモリアルイヤーです。
さあ、あなたも今年のクラシックトレンドに乗り遅れないようにシベリウスを聴きましょう! 新旧のシベリウスの名演、しかも格安 オッコ・カムのシベリウスの2番の演奏は、彼がカラヤン指揮者コンクールで優勝した時の記念録音で、
私は当時中学生で、この演奏で初めてこの曲を知り、非常に感動を覚えたものであった。今聞くとその時の感動を思い出す。
演奏は非常にドライブ感の強いバスオスティナートが生き生きとした高揚をもたらす最終楽章など今でも素晴らしいと思う。
カレリア組曲もとてもいい演奏、2楽章など非常によい。全体的に彼の演奏は低音部が雄弁でちょっと一味違う味わいを残す。
カラヤンの演奏は私などが今更言うまでもない名演。実は私はカラヤンの残した数々の交響曲の名演奏の中で、
このアナログ録音時代にグラモフォンに残した一連のシベリウスの演奏をもっとも高く買う。
カラヤンの演奏はどれも第一級だと思うのだが、どこか作りめいた印象をいつも残すところがある。
一連のシベリウス(これ以外に4、6、7番の交響曲)には、透明度の高いベルリンフィルの演奏とともに
純粋に音楽に奉仕しているといった雰囲気がある。バイオリン協奏曲の演奏も同様だが、ここではクリスチャン・フェラス
の演奏にも触れたい。フェラスは再評価されても良い。決してカラヤンに“つぶされて”などいないと思う。
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[ CD ]
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村の教会 シベリウス:ピアノ名曲集
・舘野泉
【EMIミュージック・ジャパン】
発売日: 2005-06-22
参考価格: 1,300 円(税込)
販売価格: 1,300 円(税込)
Amazonポイント: 13 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,130円〜
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- 収録曲 - 1. ロマンス変ニ長調op.24-9 2. 「樹」の組曲(5つのピアノ小品集) 3. 10のバガテル~ワルツop.34... 4. 10のピアノ小品集(「抒情的瞑想... 5. 6つの即興曲~即興曲第5番op.... 6. ピアノのための10の作品集~キャ... 7. ソナチネ第1番嬰へ短調op.67... 8. ソナチネ第2番ホ長調op.67-2 9. ロンディーネ第1番嬰ハ短調op.... 10. ロンディーネ第2番嬰ハ短調op.... 11. 「花」の組曲(5つのピアノ曲集)... 12. 13のピアノ小曲集~北方のリンネ... 13. 「花」の組曲(5つのピアノ曲集)... 14. 5つの性格的小品集~村の教会op... 15. 5つのロマンティックな小品~ロマ...
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カスタマー平均評価: 5
綺麗!!! 初めてシベリウスを聞きましたが本当?に綺麗な音色です。
それでいて力強い演奏。何度聞いても心地良いです。
私のように初めてでもきっと綺麗だと満足できる仕上がりです。
クラッシックは色々聞きましたがその中でもこれはなかなか素晴らしいです。
どれも大変美しい曲です
音の森林浴 20年ほど前にはじめてLPを手に取って以来、ずっとこの録音を愛聴しています。
シベリウスには、交響曲やフィンランディアといったオーケストラ作品の作曲家、というイメージがあるかもしれません。しかしこのアルバムで展開されている、北欧の自然のバラエティに富んだスケッチは、大作とはまた違った小品ならではのひっそりとした魅力をたたえていて、まるで森林浴の様に疲れた心を癒してくれます。
フィンランドをこよなく愛する館野さんの演奏、実に素晴らしいです。彼の持つ暖かさ・芯の強さといった特質がシベリウスにマッチしてもいるのでしょう。曲と演奏家が一体化した理想のピアノといっても過言でないと思います。
短い小品ばかり並びますが、曲の配列も非常に考えられています。特に、華やかな「村の教会」で終了かと思いきや、続く「ロマンティックな情景」で一抹の寂しさとともに余韻を残して終わる、ラストの流れが秀逸。きっと極上のコンサートを聴き終わった後の様な充実感を得られるはずです。
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[ CD ]
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シベリウス:交響曲第2番
・フィンランド放送交響楽団
【ワーナーミュージック・ジャパン】
発売日: 2000-06-21
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
Amazonポイント: 10 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 920円〜
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- 収録曲 - 1. 交響曲第2番ニ長調op.43 2. カレリア組曲op.11 3. 交響詩「フィンランディア」op....
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カスタマー平均評価: 5
曲そのものの魅力 よい意味でオーソドックスな演奏だと思います。サラステの指揮は、特に個性的な点はないものの、この曲の良さを十分に引き出しており、ライブであるため、適度な熱気もあります。ライブ録音ながら音質も良好です。そして、余白に収められたカムの指揮によるカレリア組曲とフィンランディアが稀有の名演です。北欧的雰囲気と凄まじい情熱が見事に両立しています。シベリウスを得意とする指揮者の実力を思い知らされます。
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[ CD ]
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北の詩情~シベリウス:珠玉のピアノ小品集
・ビータサロ(マリタ)
【ワーナーミュージック・ジャパン】
発売日: 2004-01-21
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
Amazonポイント: 10 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 910円〜
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- 収録曲 - 1. 即興曲op.5-5 2. 即興曲op.5-6 3. カプリスop.24-3 4. ロマンスop.24-4 5. ワルツop.24-5 6. 田園詩op.24-6 7. ロマンスop.24-9 8. 舟歌op.24-10 9. ワルツop.34-1 10. 踊りの歌op.34-2 11. からかいop.34-5 12. 偵察op.34-9 13. 追憶op.34-10 14. ユモレスクop.40-3 15. 子守歌op.40-5 ・・・
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カスタマー平均評価: 4
優しいピアノ曲集です シベリウスのピアノ曲集。交響曲や協奏曲とはまた違い、優しさに満ちた音作りになっています。ピアノ奏者は同じフィンランド出身のマリタ・ヴィータサロ。郷愁あふれる曲調を包み込むように演じます。極寒の地スカンジナビア半島の厳しい自然。美しい針葉樹の森とそこに積もる雪。短い春に咲き誇る美しい花々。そんなフィンランドの原風景を感じさせる一枚です。 まずはトラック22.樅の木(作品75-59)と、トラック23.エチュード(作品76-2)を聴いてみてください。
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[ CD ]
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シベリウス:ピアノ作品集
・アシュケナージ(ウラディーミル)
【エクストン】
発売日: 2008-08-22
参考価格: 3,000 円(税込)
販売価格: 2,850 円(税込)
Amazonポイント: 28 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,200円〜
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・アシュケナージ(ウラディーミル)
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カスタマー平均評価: 5
澄み切った美音で紡がれる音画の世界 それにしても、アシュケナージがシベリウスのピアノ作品をこれだけまとめて録音してくれるとは思わなかった。シベリウスという作曲家の作品は圧倒的に交響曲を中心とする管弦楽曲にあり、アシュケナージくらいの国際的な音楽家が取り上げるものはやはりたいていの場合、交響曲や管弦楽曲なのである。しかし、アシュケナージの場合、ゼーダーシュトレームとシベリウスの歌曲を録音していたから、予兆はないわけではなかった。
いきなり余談で失礼するが、当盤にはアシュケナージの人柄を忍ばせる面がある。2007年にアシュケナージはEXTONからシベリウスの交響曲の全集をリリースした。その特典盤として配布されたのがアシュケナージのピアノによるシベリウスの組曲「樹」を収録した収録時間12分ほどのCDであった。さて、ここに別に一枚のアルバムを作成するにあたって、そのアルバムに当然「樹」は収録されないことになるのだけれど、しかし、本来一枚のCDで収録可能な内容を分割したのでは、聴き手にもやや味が悪い(気にし過ぎかもしれないが)。そんな訳なのかどうかわからないけれど、このアルバムは77分超の長時間収録となっている。なので、一枚に収まらなかった組曲「樹」が、特典盤にその役割を移した、と考えられるだろう。リスナーは消費者でもあるので、そういう納得も実は重要なのだ。
さて、演奏。とにかく澄み切ったタッチが美しい。2トラック目に収録されている「即興曲」のダイヤモンドダストのように降り注ぐ細やかな音の光はため息の出るような美しさ。スキー場でほんのときおり見ることができる奇跡的な美しい光景を私は思い出す。以下「10の小品」に見せる厳しい自然の中だからこその暖かみも得がたいもの。「花の組曲」はメロディーの美しさと、質素な伴奏の安らぎが印象に残る。5つのロマンティックな小品では瞑想的な、静態描写的な音画を思わせた。
「悲しきワルツ」は有名な管弦楽曲をシベリウス自身がピアノにアレンジしたもの。憂いを帯びた足取りと美しい音色がシベリウス以外の何ものでもない世界を描いている。「ピアノ曲にもシベリウスの音楽家としての本質は十分に息づいている」と実感させてくれる国際的音楽家の名録音となった。
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[ CD ]
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シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
・クレーメル(ギドン)
【コロムビアミュージックエンタテインメント】
発売日: 2003-03-26
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
Amazonポイント: 10 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 750円〜
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- 収録曲 - 1. ヴァイオリン協奏曲ニ短調op.4... 2. 合奏協奏曲~2つのヴァイオリン,...
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カスタマー平均評価: 4.5
これ以上のシベリウス、もう出ないような気がする 1977年8月12・13日、ザルツブルク大学大ホールにて録音。競演しているタチアナ・グリンデンコはクレーメルの最初の妻だった人だ。
どちらも素晴らしい演奏なのだが、僕は圧倒的にシベリウスの演奏が好きだ。ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47は1903年の作曲、1905年の改訂。特に第一楽章のクールな美しさには北欧の自然を思い浮かべずにはいられない。クレーメルはこの素晴らしい旋律を見事に奏でている。
クレーメルとしてもかなり初期の録音に当たるが既に完全体である。これ以上のシベリウス、もう出ないような気がする。 ちょっと暗い雰囲気ですけど・・ ラトヴィアのヴァイオリニスト、ロシアの指揮者、イギリスのオーケストラでシベリウスとシュニトケ、しかも録音はザルツブルクというなかなかインターナショナルな録音です。たしかLP初出時からこの組み合わせだったと思う。
演奏は、どことなく淡い暗さを持ちながら、野太い低音が特徴的で、落ち着いた味わいになっている。
シベリウスでは、この曲の耽美性がよく出ている。低音から高音へ力強く駆け上がるヴァイオリンの音色は、聴き手のハートに伝わるものがあるし、ロジェストヴェンスキーの指揮は、いつもよりやや抑え気味(それでも金管の咆哮はやはり「らしさ」がある)の音色は、クレーメルのヴァイオリンのやや重い響きとのバランスを考えていると思う。2楽章の暗さは特に印象的だ。
シュニトケでは、グリンデンコも加わって、シュニトケ・スペシャリストがそろった感があり、説得力のあるものになっている。本合奏協奏曲は、6つの部分からなる組曲風のもので、なんとも暗い色合いが支配する。冒頭からプリペアード・ピアノがなんとも不気味な音色で曲をリードしていく。暗鬱とした響きは、それこそロシアかどこかの、灰色の冬の空の下、結氷した湖を伝わってくるようだ。後半になって突如タンゴのリズムで、このうえなくもの悲しいメロディが奏でられるが、そのタンゴの変容ぶりは、不気味でまるで幽霊でも出てきそうです。クレーメルの音色は、そのあざといともいえるタンゴを、あえて大真面目に演奏した感があり、シュニトケのらしさが如実に伝わる録音になっている。 クレーメルの本領発揮。 まずシベリウスは諏訪内のような線の細い演奏が好きな私はクレーメルのように骨太な演奏は好みではありません。 問題はシュニトケです。これは確か再録音していたと思うのですが(記憶違いかも。)若き日のクレーメルが元奥さんと競演しているのは聞いてみる価値ありです。(限定盤だったこのCDも再プレスされたらしいですし。)
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[ CD ]
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シベリウス:交響曲第2番
・カム(オッコ)
【ユニバーサル ミュージック クラシック】
発売日: 2006-11-08
参考価格: 1,000 円(税込)
販売価格: 1,000 円(税込)
Amazonポイント: 10 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 860円〜
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- 収録曲 - 1. 交響曲 第2番 ニ長調 作品43... 2. 交響曲 第2番 ニ長調 作品43... 3. 交響曲 第2番 ニ長調 作品43... 4. 交響曲 第2番 ニ長調 作品43... 5. 《カレリア》 組曲 作品11 第... 6. 《カレリア》 組曲 作品11 第... 7. 《カレリア》 組曲 作品11 第...
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カスタマー平均評価: 5
あっさりですがいい味出してる いろんなシベリウスを聴いてみましたが、ベルリンフィルの合奏力といわゆる地元の強みで改めて再認識させられたオッコ・カムの2番。
だいぶ前ヘルシンキフィルと来日したライヴではいまいちと思ってしまいましたが、やはりBPOはすごい。
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[ CD ]
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シベリウス:交響曲・管弦楽曲集
・カラヤン(ヘルベルト・フォン)
【EMIミュージック・ジャパン】
発売日: 2008-03-26
参考価格: 3,600 円(税込)
販売価格: 3,421 円(税込)
Amazonポイント: 34 pt
( 在庫あり。 )
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- 収録曲 - 1. 交響曲 第1番 ホ短調 作品39... 2. 交響曲 第1番 ホ短調 作品39... 3. 交響曲 第1番 ホ短調 作品39... 4. 交響曲 第1番 ホ短調 作品39... 5. 交響曲 第6番 ニ短調 作品10... 6. 交響曲 第6番 ニ短調 作品10... 7. 交響曲 第6番 ニ短調 作品10... 8. 交響曲 第6番 ニ短調 作品10...
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カスタマー平均評価: 5
シベリウスとカラヤン好きでしたら断然お薦めです。 シベリウスの管弦楽の中ではトゥオネラの白鳥がいいです。イングリッシュホルンと弦よく調和してます。カラヤンの録音ですから問題ないです。すべてステレオなんだろうなと思って買ってしまいましたが、フィルハーモニアとの7番とフィンランディアはモノラル録音です。ベルリンフィルとのフィンランディアはステレオで聴き比べできますよ。芸術の秋にお薦めのCDです。
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[ CD ]
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シベリウス&シェーンベルク:ヴァイオリン協奏曲
・ハーン(ヒラリー)
【ユニバーサル ミュージック クラシック】
発売日: 2008-03-05
参考価格: 2,500 円(税込)
販売価格: 2,044 円(税込)
Amazonポイント: 20 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,221円〜
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- 収録曲 - 1. ヴァイオリン協奏曲 作品36 第... 2. ヴァイオリン協奏曲 作品36 第... 3. ヴァイオリン協奏曲 作品36 第... 4. ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品... 5. ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品... 6. ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品...
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カスタマー平均評価: 4.5
冷徹な完璧さで現実の厳しさとそれを乗り越える強い意志が想起されました 緊張感と緊迫感が随所に漂います。ヒラリー・ハーンが冷徹に完璧に楽曲を弾きこなす一方、それを調和を持ってオケが見事に支えています。音楽で感動するというより、現実世界を冷徹な目で直視し、厳しい現実を力でねじ伏せて克服する強い意思のようなものを彼女の演奏に感じました。
解説書の裏表紙のヒラリー・ハーンが笑顔でヴァイオリンの柄を握り肩に抱えるシーンに、奇しくも西欧の「自然は人間が征服すべきもの」という思想と本演奏のコンセプトが垣間見られた気がします。
これまで海外で80以上のクラシックコンサートに参加し、名の知れた奏者のヴァオリン協奏曲を10程聴いてきましたが、ShoenbergとSibeliusの演奏を収めた本作には今でも心に突き刺さるとても奥深い深遠さを感じます。ヴァイオリン協奏曲が好きな方にはぜひ拝聴して頂きたい作品です。
シベリウスの協奏曲がすばらしい ヴァイオリンのゾクゾク感はこの楽曲の中で唯一。
サロネンのバックもシベリウスを得意としている人なのでベストです。
シェーンベルグのほうは、私のジャンルではないのでコメント無し。 シェーンベルクが素晴らしい シェーンベルグ:星5
シベリウス:星3
で結果的に星4としました。
シェーンベルクはとてもリリカルかつウエットな演奏ですね。
精緻を極めた技巧が赤裸々にこの曲の叙情性を引き出しています。
しかも存分に歌ってますねぇ、彼女。
シベリウスも好演なんだけど、過去のマゼールとのライブ演奏の方が彼女の
並々ならぬ情熱とクールさが同居する名演だったと感じます。
彼女の、胸に秘めた情熱をあえて出さずに真摯に演奏に向き合うアプローチは、
時として味気なく聞こえてしまう危険性が常につきまといますが、このシベリウスは特にそう思います。
技巧的には今回のCDの方が上で、ライブの時よりも更に安定した演奏を楽しむ事が出来るけど、
シベリウスが好きな人には演奏が整いすぎててちょっと物足りないかも。
なんかシェーンベルクの方がもっと自分を正直に出してた気がします。 シェーンベルクの見通しが抜群 シェーンベルクが素晴らしい。
『浄められた夜』におけるジェイムズ・レヴァインの演奏にも似て、構造がクリアに浮かび上がり、呼吸が出来るほどに流れも妥当。音楽をゆったりと吸収できる感じ。ハーンで聴くと少しも難解な作品とは思われない。従来、評者はベルクのヴァイオリン・コンチェルトのほうを好んでいるが、こういう演奏なら何度でも聴きたいと思える。
シベリウスも佳演だ。まず、サロネンの伴奏が光る。主張がハッキリとして、鳴るべきは鳴り、支えるべきは支える理想的なサポート。それでいて、ところどころスカンジナヴィアの野蛮性のようなものも感じさせる。静謐なだけの魅力ではない荒々しさに気づかせてくれるちょっと珍しい好演だ。ネーメ・ヤルヴィが交響曲全集の演奏で垣間見せていた静謐・神秘だけでない(演奏スタイルは都会的でない)シベリウスの魅力か。
ハーンはじっくりと真正面から作品と取り組んでいて、作品の本質を見据えた丁寧で深みのある演奏だ。その分、慎重すぎるところもあるように感じられる。まあ好みの問題だろうが、冒頭の神秘的としか言いようのない開始や、後続楽章の次々に繰り出されるパッセージにはやや平凡な印象をもつところもあった。
個人的には、五嶋みどりの演奏がベスト。次いで名盤の誉れ高いチョン・キョンファ盤だろう。 シベリウスとシェーンベルクの抜けた部分 シベリウスは5・6・7番の交響曲がお気に入りで冬によく聴いていますが、violin協奏曲は抜けていました。9月にクレーメルの来日があり曲のチェックで諏訪内盤と聴き比べに両方図書館でレンタルして傾聴いたしました。歌いかける情熱は諏訪内盤より遥かに激しくすばらしいです。こちらの演奏のほうで頭に浸み込んでいっています。チョン・キョンファ盤との聴き比べも予定しています。一方シェーンベルクは今年の3月ロックライブで上京当日に渋谷のタワレコでかかっている時に思わず衝動買いをしてしまいそうなくらい熱中して傾聴してしまいました。今は気分的にシベリウスに夢中ですが、どちらにしても年末のセールまでに買ってしまうことは間違いない名盤です。
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[ CD ]
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シベリウス:交響曲第6番&第7
・ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団 アシュケナージ(ウラディーミル)
【オクタヴィアレコード】
発売日: 2007-10-24
参考価格: 3,000 円(税込)
販売価格: 2,850 円(税込)
Amazonポイント: 28 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,900円〜
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・ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団 アシュケナージ(ウラディーミル)
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カスタマー平均評価: 5
北欧の香り漂う名演 アシュケナージ氏の指揮もさることながら、ロイヤル・ストックホルムpoの演奏もすばらしいものでした。これでシベリウスの交響曲全集がそろったわけですが、シベリウスの交響曲はどれもオリジナリティにあふれていて飽きさせません。
組曲もかなりの数がカップリングされているので、まさに贅沢な全集です。
6番、7番ともに金管・木管の響きが良く、非の打ち所がありません。
聞き飽きない演奏で、繰り返し聴いています。
ジャケットも北欧の雰囲気漂うすばらしいものですね。
あとは全員プレゼントのアシュケナージ氏のシベリウスピアノ曲集が楽しみです。
聴き手の感受性に訴える北方情緒に満ちた名録音 アシュケナージによる2度目のシベリウス交響曲全集が第4弾となる本盤をもって完結した。第1弾がリリースされてからわずか半年ほどで全集となったわけだが、非常に美しく詩的とも言える仕上がりがとにかく見事。ジャケットのデザインも統一感があって美しく、シベリウスらしいと言える。
アシュケナージのシベリウスは、まさに北欧の自然、風光、景観、気象を描ききったもので、聴き手の感受性そのものに、陽光のように降り注ぐものだと思う。そしてオーケストラの自発性に基づいた内的な感興の高まりが、必然的な美しさを獲得し(オーケストラの素晴らしさも特筆される)、そのことが音楽の持つ理知的な説得力にもそのまま結びついている。
このようなアプローチに、個人的には「洗練」を感じ、気に入る面であるけれど、それは「饒舌さ」とは相対するものなので、そちらが好きな人にはあまり好まれないだろう。でも、この最後のアルバムも実に見事だと思う。一つ一つの音色の余韻が実に美しい。とくに管楽器のサウンドの起伏の描く放物線のようなゆたかなふくらみは得がたい価値であり、弦楽器陣の一つ一つの合奏音に繊細なバランス感覚をやどす雰囲気、例えば、カレリア組曲の第2楽章において弦楽合奏陣の刻む深い深い色合いは感動的である。そして、遠くから聞こえる透明な木管の音色の澄み渡った雰囲気は、まさに北国の空から聞こえてくる音色である。そういった聴き手の感受性に訴える北方情緒に満ちており、私にはとても親近感のわく演奏である。
「これこそシベリウスの醍醐味」といえるものを満喫できる名録音だと思う。
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