クラシック音楽専門店

優等生的
ジョルジュ・オクトールの指揮は大変しっかりしたもので、サポートとしては大変満足できる。
今や世界的なヴァイオリニストとなったレーピンのヴァイオリンは、技術的には申し分ないが、技術の向こうにある表現したいものが見えてこないため、ルーティン的な演奏になっている。
諏訪内の弾くパガニーニは、少々諏訪内の腕に難色がある。

イントネーションがしっかりしておらず、終始ノッペリした響きでいただけない。
天才少女現る
エリザベートコンクール準優勝の１年後、チャイコフスキーコンクールの優勝で、諏訪内さんは一躍有名となりました。が、パガニーニもあのチャイコフスキーに劣らぬ名演です。テクニックとしては今が全然上です。でも、それほど面白くもない（失礼！）パガニーニの、そのおもしろさをみんなに伝えようとしている熱意は、この演奏が一番かもしれません。ヴァイオリンが終わると（オーケストラがまだ終わっていないのに！）始まる拍手がそれを物語っています。